症例 とある中学生の頭痛

 

 

先日来院した中学生。聞けば中学入学の頃から毎日頭痛があって、何とか日常生活は送れるもののとても困っていたそうで、母の職場の同僚が自然あうんの依頼者だったことが縁で来ることになった。

残念な医師の誤診

頭痛に悩まされ、医師に相談したところ、検査の上では問題ないとされて心療内科を薦められそうになる。幸い母親が医学の知識があるので疑問に思い、受診や治療を受けずに済んだが、もしそのまま心療内科に行っていたらどうなっていたか、、後ほど診察をすることで医師の大きな誤診だったことが分かる。

 

診察

簡単に言えば肩こり、首こりにより、脳への血流が不足したことと、筋緊張によって交感神経が優位になりすぎて脳の血管が収縮したことによる酸素、栄養不足だと判断。(もちろんこれも私の仮定である。頭痛のメカニズムは複雑なのです)

 

治療

筋緊張をとるために肝のツボを選ぶ。(肝は筋に作用するという東洋医学の考え方)

患部の緊張には服の上から軽く撫でる。これだけで治療後はずいぶん緊張は取れた。

 

その後

数回の治療で毎日の頭痛は無くなった。姿勢の問題など依頼者自身に協力してもらうことはあるが、健全なからだを取り戻すことはさほど難しいことではないだろう。

心療内科で脳に働きかけるような余計な薬を飲むことがなくて本当に良かった。(あくまで今回のケースは不必要な場合という意味である)