しびれについて相談を受けましたので皆さんも知っておいた方が良いと思ったので書きます。
あ、その前に神経は頭より下の末梢神経と頭の中の神経である中枢神経に分かれますがここでは末梢神経の話です。(以下神経)
腕や足にしびれがあると大抵の医者や治療師、一般の方は神経がおかしくなっていると考えます。
でもこれは違うのです。
神経は張り巡らされた感覚センサーでキャッチした情報を脳に伝えたり、逆に脳からの指令を各器官に送りますが、神経そのものが何かの障害を受けたときも反応がでます。これがしびれになる場合もあります。
ただ、ほとんどの場合が神経そのものの問題である場合はなく、末神経に必要な酸素が不足した場合に起こります。
わかりやすい例えだと長く正座したときに起こる足のしびれです、足に流れる血管が圧迫されることで酸素不足を引き起こし、その反応としてしびれを感じるのです。もちろん神経には問題ありません。
よく首から腕にかけてしびれを感じる方がレントゲンをとると首の骨がおかしくて神経を圧迫しているからしびれがあるんですよと医師に説明をうけるみたいですが、それはおかしいのです。
なぜならほとんどの問題は正座のしびれのように神経への酸素供給不足が原因だからです。
ではなぜ神経が酸素不足になるのか?それは神経周囲の筋組織が炎症を起こしていたり固まっているからです。だからもししびれがあるのならその周囲の筋組織を正常にしてあげれば良いのです。
たったこれだけのことなのになぜ神経を原因とし、神経を治そうとする方に治療を向けるのでしょうか?神経組織の修復は他の組織と比べて非常に治りが遅いものです。いまだに有効な薬もありません。
だけど筋組織を修復させる手段はそれなにあります、温めてあげたり、うまく緩めてあげたり、良質な栄養をとったり、休養したり。
それだけでしびれやからだは案外治るものなのです。